日曜日, 1月 14, 2007

「自然と語ることの大切さ」-佐野藤右衛門

私は樹木が大好きです。特に巨樹の木が。
森の中を歩いたとき、巨樹に出逢えると嬉しくなって近寄っていきます。

”あなたはこの場所に立って、ずいぶんいろいろなものを
 見てきたのでしょうね。”


木肌に触りながら、心の中でそう話しかける私に、
おやおや変わった奴が来たぞ、と
巨樹のおじいさんは笑っていることでしょう。

巨樹に惹かれる理由は何でしょう。
それはきっと、自分の半生を省みたときに、通じるものを
強く感じるからです。

それは、「曲がり曲がって真っ直ぐになっていく」ということ。
私の半生を振り返れば、まさに曲がり曲がって・・・の人生。

子どものときから読書が大好きで神話・伝説に惹かれはじめ、
学生時代は北欧神話や先住民の伝統世界を学び、
精神世界に浸っていたのが、
大学を卒業するとシステムエンジニアで機械的な世界に入り、
機械に対しての反動で有機的なものに触れたいという気持ちが高まり、
登山の道に踏み込み、
屋久島で遭難しそうになりました。

その時に、自己の生命のありがたさに深く感謝したのです。
生かされている自分に気づき、この命を有り難いものとして、
自然を感謝しケアしていくことに自己再生の道を歩んでいくことを
決意しました。

現在は企業の環境社会貢献を推進し、
”人の自然のつながり”と”人と人のつながり”が鍵であると信じ、
動いています。

樹木は、それぞれが最初に生を与えられた場所で生きています。
樹の生を毎年積み重ねていく中で、周囲の環境条件は変化していき、
これに適応しながら太陽の光を求め伸びていく方向や
枝の張り方を変えていきます。

周りを大きな木が囲んでいたら、
しばらくじっとしてちょっとの光で我慢して育ち、
大きな木の1本が倒れれば、「それ、そっちだ」と
がんばって伸びていく。

周りの動物たちとも共生しあい、命をつなげあっていく。
森の世界は、実に多様であり美しい。

私の大好きな方の一人、佐野藤右衛門さん。
佐野さんは、当代きっての名桜守のおじいさんです。

以前にテレビドキュメントで、佐野さんを知って以来、
その生き方や言葉に強く共感しています。
佐野さんは、今の時代において大切なことは、自然と語ることと
おっしゃっています。

「今なあ、自然破壊やら地球温暖化防止やら、
 いろいろと声を上げておる人がようけおるやろ。
 それも大事や。
 わしもだいぶ前から、自然がおかしくなってきとる、と思うてたんやから。

 木を育てる仕事をやっとるとなあ。
 けど、そうしたのは、人間やで。
 人間が勝手に人間だけの都合で、ものを進めてきたからなんや。

 もう人間は、自然との接し方がわからんようになってきてる。
 というより、「人間は自然の一部」という基本を忘れてしもてんねん。
 
 で、大上段に言葉だけで自然保護を叫ぶのはあかん、
 と思うんや。
 そやのうて、わしらひとりひとりが、土と語り、水と語り、
 木と語っていくことが 大切なんや。
 それが自然を知ることや。」

そう、大事なことは身近な自然に直接ふれることです。
ふれて、じっと観察をすると自然の状態がよくわかってきます。
雑木林、田んぼ、野原、小川、など目の前にある身近な自然。
それは一見どこにでもある自然でありながら、
そこにしかない自然。

そしてそこには大小さまざま、貴方と同じこの世界に命をもって
生きているものたちの
大事な生存の場所なのです。

大事に守っていきましょう。
関心を持ち、自然の変化に気をつけ、
守るように行動していきましょう。

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