火曜日, 7月 17, 2007

「桃太郎の噺」-山岡鉄舟

子どもと接していて、いつも思うことは、その吸収力の大きさです。

聴覚を通して大脳に刺激を受け続けており、特に親からの言葉は
快い刺激になって想像力を喚起されるとの研究成果も出ているそうです。

そんなことを頭におきながら、子どもに童話などのお話を聞かせるとき、
いつも思い出す話があります。

それは幕末にあって不世出の剣人といわれた山岡鉄舟が、
やはり不世出の噺家と呼ばれた三遊亭円朝に、「桃太郎の噺」
をしてほしいと頼んだという話。

「鉄舟は、あらゆる面で、磨りあげたようなサムライの典型だった。
 幕臣で不世出の剣客であり、禅の徒でもあり、
 西郷南州が尊敬してやまなかった人物。
 維新後は、西郷の頼みで明治天皇の教育掛にもなった。

 死の床にあったとき、最期を予感し、寝具を取り払い、
 座禅のまま臨終を迎えたという。

 鉄舟は、円朝を尊敬しており、
 あるとき、自宅に招待し、一席の噺をお願いした。

 鉄舟がいった。
 「自分は幼いころ寝床の中で、母親から
  桃太郎の噺をきいたが、この歳になってもおもしろさが
  わすれられない。
  ぜひ桃太郎の噺をしてもらいたい。」

 円朝は大いに怖れ、とても自分には
 先生の母君が幼い感受性に
 あたえたような能力がない。とことわった。」


親が話してくれるおどぎ噺に、
宇宙のかがやきと同質のものを
子どもが感じるということを、
さすが不世出の噺家と呼ばれた円朝はわかっていたのでしょう。

そして、鉄舟はその気持ちを
大人になっても持ち続けていたということですね。


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