日曜日, 7月 29, 2007

「何を食べるかでその人の生き方がわかる」-二部治身

妻の両親の所から親戚から送られてきたというたくさんの野菜を
いろいろと漬け込んである美味しいのをいただきました。

私は子どもの頃から、糠漬けが大好き。
特に、蕪、胡瓜、茄子などの夏野菜を漬け込んだのが 好物で、
母が糠床である陶器の甕の中で野菜と糠をかき回したり、
取り出した野菜の糠を水で洗い落とす様が面白くて、
いつも見ていました。

挿花家の二部治身さんはこう語られています。
「野菜などの素材を塩や酢、醤油などに  漬けることは、
 もともとは保存がきかない食べ物を、  
 腐らせずに長くとっておく知恵。  

 漬けることによって乳酸菌や酵母が働き、  
 その素材がもっている旨味が引き出されて、  
 より美味しい食べ物になってくれる。  

 私はそんな漬け物や発酵食品こそ  
 日本のスローフードの原点だと思う。  

 いまはスーパーに行けば漬け物でもなんでも売っていて、  
 田舎でも味噌や醤油を手づくりすることは少なくなってきた。  

 でも少しの手間をかけることで、もっと美味しく味わえるし、  
 食べ物のことや自然のことがもっとわかってくることも  
 たしかなんやね。  

 食べ物に関して忘れていけないと思うことは、  
 食べ物自体が季節やその土地の自然と不可分な存在で、  
 人の体に直接影響を与えるものであるということ。  

 だから、少々見栄えが悪くても有機栽培の野菜を使ったり、  
 昔からその土地ごとに守られてきた郷土料理を、  
 地元のおばあさんに聞いて教えてもらったり、  
 葉っぱを器にしたり、季節の花をあしらったりと、  
 体にいいことや自然を食卓に生かすことを  
 いつも心がけている。    

 そうはいっても、理想に思う食卓が、  
 我が家で簡単に実現できたわけではないんや。  

 たとえば、子どもが小学生の頃にこんなことがあった。  
 給食のない日に、サルトリイバラや朴の葉っぱに包んだ  
 玄米のおにぎりをもっていかせたことがある。  

 自然を感じてほしいからそうしたのに、  
 子ども達は少しも食べないでそのまま持って帰ってきた。  
 そんなおにぎりが恥ずかしいってね。  

 日誌を見ると「素敵なお母さんですね」とあるのに、  
 子どもは「こんなの食べられない。パンと牛乳がいい」  
 なんて書いてある。  
 子どもはウインナでつくった赤いタコなんかが好きだけれど、  
 私はそんなことも絶対にしなかった。   
 そりゃ悔しくて、泣きに泣いたな。  

 それでもめげずに続けているうちに、そのうち苦労した甲斐があってか、
 「誰々くんのところはいつもステーキでいい」なんていっていた子ども達が
 「旬のものは美味しい」なんていうようになった。  

 なにが本当に贅沢なのかとか、なにが体にいいのかとか、  
 時間はかかるけれど、自分の信じることを諦めずにやり続けていけば、  
 いつか本当のことをわかってくれると思うな。  

 毎日の暮らしの中で、三度三度の食事に何を食べるかは、  
 とても大切なことだと思う。    

 おおげさに言えば、何を食べるかでその人の生き方がわかるし、  
 食べ物にいちばん愛情が込められると思うな。」


国産、中国などの外国産と食品の安全性が問われるように
なってきている中で、あらためて大地からの恵みによる
食べ物が見直されてきています。

大地の恵みに少々の手間をかけることで、
本当に美味しい 食べ物をいただくことができる。
それはとても幸せなことですね。
ふだんの生活に少しづつでも取り入れていきたいものです。

ニ部さんの言葉は、流行などでは決してないスローフードの
本来の意味を教えてくれます。


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