土曜日, 3月 29, 2008

「桃の節句と母親のおんぶの愛」-二部治身

3月3日は「桃の節句」の日。

女の子の厄除けと健康祈願のお祝いの日であり、お七夜やお宮参りと同じく
女の赤ちゃんのすこやかな成長を願う古来からの大切な行事の日。

そんなことを思いながら、以前に聞いた二部治身さんの言葉を
思い出しました。

「アジアのお母さんは赤ちゃんをよく負ぶっている。
 日本ではあまり見かけなくなったのはどうしてだろう。
 昔は負ぶい紐で子どもを背中におんぶしていたもんや。

 これはどうもアジアならではの文化らしい。
 子どもを体に密着させて、背中で愛情を感じていたんやね。
 
 日本人が子どもをおんぶしなくなったことについては、
 警鐘をならしている研究者もいる。

 母親が子どもをおんぶしていれば、
 子どもはいつも親の呼吸や体温を感じ、
 母親はいつも子どもの息遣いや体調を感じることができるんや。

 それをしなくなって、赤ちゃんをすぐベビーカーに乗せたりする。
 あれでは子どもは単なる荷物になってしまう。

 そういった親と子どものじかの接触が少なくなることは、
 子どものためにも、親のためにもよくないことだと思う。
 子どもを虐待する親や、子ども自体が変になったり、
 いまの日本は本当に滅茶苦茶になっているけれど、
 こんな現実も、昔のように日本人が子どもを
 負ぶらなくなったかもしれない。

 やっぱり背中の重みをかみしめることは大切なんやね。

 子どもだったら、その子の息遣いや体温、
 籠だったら季節の花や野菜の香り、収穫の喜び。
 たえずそんなことを感じながら、女たちは家路についたはずや。

 いまはなんでも楽なほうへ人間は向かってしまうが、
 こんな時代だからこそ、もう一度人の背中で感じることを
 見直すべきだと思う。

 私がもっているアジアやアフリカの子どもを背負う布には、
 気が遠くなるような時間を使って、それぞれまったく違った
 刺繍が施してある。

 ひと針、ひと針、愛情をたくさん込めた飾りを競うように
 縫い付けてあって本当に美しい。

 それはお母さんの心が現れた美しさなんやね。」

この言葉から、私も小さき日に母親に負ぶってもらっていた頃の
ことの記憶が甦りました。

そして、息子が赤ちゃんの時、背中に負んぶしていたところ
スヤスヤと眠ってしまった寝顔を妻と共に
「何と子どもとは可愛いものか」と、幸せを感じながら
いつまでも飽きずに見ていたことを思いました。

世界中の子どもたちが、日々幸せでありますように。


お越しいただき、ありがとうございます。共感したら、Click me! 

0 件のコメント:

フォロワー

amazon